異色のティーチングプロが説くレッスン理論
松下利則プロ(A級・69歳)は、42年間の体育教師時代に水泳部の顧問を務め、自身も50歳まで競技に挑戦した経験を持つ異色のティーチングプロ。定年後、68歳の時にティーチングプロの資格を取得しました。今回発表した「スイムストレッチ」はそんな経験に基づいたレッスン理論となっています。
「ボールを真っすぐ、遠くへ飛ばすことはゴルファー全員の夢」と語る松下プロは、大きく曲がる球が出てしまうアマチュアゴルファーの多くは、力んだスイングのため軸が左右上下に動いてしまい、フェースの当たり方がショットごとにバラバラになっていることに気づいたとのこと。
「水泳では、頭から背骨にかけての軸を保ったまま、腕を回旋させることで水をかき出し、推進力を生み出します。ゴルフも軸をキープした上で、余分なフェース開閉を抑えるように腕を振ることで、効率的に飛ばせるスイングが身に付きます。実は、根本的な体の使い方は同じなのです」
軸をキープしながら腕を正しく動かすことを身に着けるためには、水泳の動きがヒントになると考えたそうです。
松下プロが考案した「スイムストレッチ」では、クロールやバタフライ、背泳ぎなどを基にしたさまざまなエクササイズが用意されています。ポイントになるのは、背骨を軸に、体全体や腕を柔らかく使うことです。
「肩や肩甲骨をしっかり動かすことで、血流が良くなり、柔軟性もどんどん高まります。練習前や自宅で5分行ってもらうだけで、スイングは見違えるように変わります。ぜひ、飛距離アップを叶えて、ゴルフをより楽しんでいただきたいです」
柔軟性が高まれば、飛距離が伸びるだけでなく、怪我の予防などにもつながります。生涯スポーツとしてゴルフを長く楽しむためにも、松下プロのレッスン理論は効果的なメソッドと言えそうです。