判断基準は意思の有無!恥ずかしくても空振りは自己申告で【今さら聞けないゴルフのマナー&ルール】

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写真:Shutterstock

ビギナーであれば空振りの1回や2回は当たり前にあること。やった本人にとってはちょっと気恥ずかしいものですが、同伴競技者から「今のは無し無し!もう一回仕切り直してやろう!」などと言ってもらった経験があるのではないでしょうか。ただ、ルール的には厳密にどうカウントされるべきなのでしょうか?

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球を打つ意思がなければスイングとはみなされない

 ゴルフ規則には、要約すると「球を打つ意思がなければスイングになりません」と解釈できる内容が記載されています。

 内容はこうです。「ホールのプレー中、プレーヤーはコース上、またはコースの外のすべての球に対して練習ストロークを行ってはならない」(ゴルフ規則5.5a)とあります。

 要はプレー中に練習をしたらダメですよという意味で、そのスイングは空振りであっても1打とみなされるということですが、その後の1文に次は練習ストロークではない: 球を打つ意思なしに行われる練習スイングという記載があります。

 つまり、そのスイングが素振りかどうかは、スイングをしたときに球を打つ意思がなければ空振りではなく素振りで、球を打つ意思があればスイングということになります。

 なので、空振りをしてしまっても、打つ意思がなかったと言い張ればスイングにはカウントされないのでスコアが縮まるかもしれません。と言っても、ゴルフは紳士淑女のスポーツなので正直に申告することをお勧めします。もっと言えば、空振りに見える位置で素振りをしないことも勘違いされない大切なことです。

空振りの風圧でティから落ちた球は無罰でティーアップできる

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 2019年にルール改定された際に次のような変更が行われました。「ストロークを行うまで球はインプレーとはならない。ストロークを行う前であればその球を罰なしに拾い上げたり、動かすことができる」(ゴルフ規則6.2b)とあります。

 つまり、ティーショットで空振りをした時の風圧で、ティーアップしたボールがティーから落ちてしまってもペナルティ無しでティーアップし直しすことができるということです。

 旧ルールでは、ティーから落ちたボールはそのまま2打目として打つしかなく、それをティーアップすると1打罰で3打目ということでしたが、無罰でティーアップできるようになったのは嬉しいことですね。ただ、空振りの1打は消えることがないので、打ち直しは2打目ということになります。

 また、注意点としては、ティーから落ちた球を無罰でティーアップし直せるのは、落ちた球がティーイングエリアに残っている場合に限ります。

 空振りは恥ずかしいことですが、それを認めるのも一人前のゴルファーになるために必要なことです。それにルールをきっちり知っていることの方が、カッコいいゴルファーだと思われるはずですよ。


文/小此木慶太

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