◆〈PGAティーチングプロ選手権・女子選手権・新宝塚カントリーカップ2022 2022年10月25日~26日 新宝塚カントリークラブ(兵庫県) 6537ヤード・パー70(男子)・5730ヤード・パー70(女子)〉
普段はレッスンをメインに活動しているティーチングプロの面々。かつてはツアーを目指していた人や、今も目指しながらもレッスンとの二足の草鞋を履いている人など、それぞれに置かれた状況は様々。そんな彼ら、彼女らが挑む年に1度の大会への思いを聞いた。
菅原大地「1年に1度の大勝負です」
ティーチングプロの資格を取得して今年で10年という菅原大地はYouTube『DaichiゴルフTV』が人気のティーチングプロ。
そんな菅原にとって、この大会は特別なものだと話す。
「本戦は今年で3年連続になります。この大会はティーチングプロとしてもですが、1人の夢見るゴルファーとしては優勝したら日本プロに出られるというのは出場する誰もが知っていることですし、ワンチャンス自分にもあると思っています。レギュラーツアーに出場できる可能性という意味では、一番可能性が高い試合だと思っています。自分にとっては1年に1度の大勝負だと思っています。たとえ勝てなくても、この試合が終わるとまたこの試合に出ようと、それを糧に頑張れる試合でもあります」
YouTubeの登録者数は41万人。その人たちへの責任があると菅原は言う。
「今年のABEMAツアーに推薦で出させていただいた時に、多くのギャラリーの方々から声援をもらい、普段YouTubeを見ている方々への責任というものを改めて感じました。今回もその応援に応えられるようなプレーを見せたいと思います」
菅原大地の1年に1度の大勝負が始まる。
連覇に挑む高木亜希子「グリーン上がポイントになりそう」
昨年記念すべき初代チャンピオンに輝いた高木亜希子。その後、チャンピオンとしてどのように過ごし、今年の大会にのぞむのだろうか。
「自分のゴルフに関してはラウンドレッスンをメインにはしているんですが、今年もこの大会があるということで連覇を目指すためにも、レッスンをしていくためにも、自分のレベルを上げなければならないと思っていました」。
2020年にティーチングの資格を取り、それまではツアーに出場することを目標にゴルフに打ち込んできた。
人を教えるティーチングの道に進むことへの葛藤は当時はあったと振り返るが、そうやって背中を押してくれた人たちに感謝の気持ちを今は持っていると話す。
今では試合に出ることは少なくなってしまったが、ずっと試合ありきの生活を送ってきた高木にとってこの大会は、緊張感を感じられる貴重な場所と言える。
連覇を目指す高木のプレーに注目したい。
「格好いプレーを多くの人に見てもらえれば」と中村英美
今年のティーチングプロアワードの最優秀賞を受賞した中村英美。昨年に引き続き、今年も参戦。
「普段は関東でやっているので、関西のコースは山岳というかアップダウンもあるので、難しい条件が揃っているなと感じています。ただ、男子と一緒のフィールドで戦える試合ってほとんど無いので、グリーンの速さだったりコンパクトションだったり、男子寄りになっていることで、難しいですがやりがいはあるかなと思っています」。
普段のレッスンでは「視野を広く」といったアドバイスをしているのに、いざ自分の試合になるとそれができていないことがあるそうだが、それもまた試合の面白みだと感じている。
今回は2日間、インターネットでライブ中継されるということで、多くの人に格好いいショットや、いいプレーを見せられるように頑張りたいとのこと。
もちろんその先にあるのは優勝の二文字だ。