◆〈PGAティーチングプロ選手権・女子選手権・新宝塚カントリーカップ2022 2022年10月25日~26日 新宝塚カントリークラブ(兵庫県) 6537ヤード・パー70(男子)・5730ヤード・パー70(女子)〉
2022年度のPGAティーチングプロ選手権大会&PGAティーチングプロ女子選手権大会が、兵庫県の新宝塚カントリークラブを舞台に開幕した。男子は今年で24回目、女子は2回目の開催。舞台は関西の名門・新宝塚カントリークラブ。2年後に50周年を迎えるコースは、今回の開催に備えて改造を行い、最高の舞台を整えて選手たちを迎えた。
男子で首位タイの好スタートを切ったのは2アンダー68をマークした力丸勇気と澤口清人の2人。さらに1打差の3位タイには1アンダー69でラウンドした津村忠大がつけている。
「ドライバーが一番曲がらないクラブです」力丸勇気が難コースを攻め切った!
この日は冬を感じさせる低い気温に加えて、強い風が選手達を苦しめた。
その難コンディションの中、力丸得意のドライバーショットが冴え渡った。「今日は、ティショットは全部ドライバーでしたね。ドライバーのほうが曲がらないんです」
元々ドライバーは得意な方だが、実は現在力丸はPGAティーチングプロのA級取得のために講習を受講している途中で、そこで習ったドライバーに関するテクニックが今回の試合で生きた。
「講習でドライバーは曲げるんだと言うことを習いました。飛ばすだけじゃなく、曲げるもんだと言うことを習って、その講習で受けたことを練習していたら調子が良くなってきたんです」
今からちょうど1か月ほど前に講習を受講し、その頃はドライバーの調子を落としていたそう。そのタイミングで講習内容を練習に取り入れ、自身の不調を回復することができたとのこと。
力丸は宮崎県出身で、宮崎県の都城市で今年の6月から自身のスクール『ゴルフスタジオ○(まる)』をオープンさせている。
すでに30名ほどの生徒を抱えているとのことだが、さらに規模を大きくするために、今回は自分の力で目一杯アピールしたいところ。最高のスタートを切った初日の成績を生かし、明日の最終日は悲願の大会制覇に挑む。
12年前のリベンジなるか!?地元・宝塚出身の津村忠大が首位と1打差発進
PGAティーチングプロ選手権の2012年大会。会場は烏山城カントリークラブ。
津山忠大は初日67をマークしてトップに立ったものの、2日目は意気込みすぎて76を叩き2位タイに終わっている。
それからPGAティーチングプロ選手権には積極的に出場することは無くなっていたが、今回は地元・宝塚での開催と言うこともあって、すぐにエントリーした。
「12年前と同じく、またコケないようにしたいですね。普段は宝塚のダンロップゴルフスクールでレッスンを行なっているんですけど、(生徒の)誰にも言わずにこっそり出場しているんですけど、少しでも宣伝できるように頑張りたいと思います」
地元優勝の大きなチャンスを得た津山の明日のプレーに注目したい。
硬い、速い、止まらない!ツアー級のグリーンに四苦八苦した女子選手達
PGAティーリングプロ女子選手権は高木亜希子が7オーバー77でラウンドし、大会連覇に向けて単独首位に立った。この日の高木は終始パッティングのスピードに戸惑ったようで、苦しいパーセービングパットもいくつかあったとのこと。
ただ、それでもきっちり70台をマークして、大会連覇に王手をかける形で明日の2日目を迎える。
その高木を2打差で追いかけるのは中村英美。硬いグリーンに寒さと風が加わり、思うようなスコアメイクができなかったと振り返る。
同組でラウンドした大堀貴子も、81とかなり苦しいラウンドだったが、普段では体験できないグリーンのコンパクションと速さに、良い意味で楽しむことができたと振り返る。
明日3代目女王に輝くのは果たして誰なのか。
明日の決勝ラウンドは、Golf Mの公式YouTubeチャンネル「Golf M Channel」(https://youtu.be/EcK5kOyVxCw)で、午前7時15分からライブ配信。ゴルフを教えるプロたちの熱い戦いに注目だ。