丸山茂樹プロが考えた〇〇シリーズってまさかの!? 【舩越園子 ゴルフの泉】

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2004年全米オープンで4位に入った時の丸山茂樹プロ 写真:Getty Images

4大メジャーを制するグランドスラムのような公式の記録ではありませんが、「なんとかスラム」とか、「なんとかシリーズ」というものがゴルフ界にはいくつかあります。今回は、丸山茂樹プロからPGAツアーに参戦している頃に聞いた彼らしい「シリーズ」に関するお話です。

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次にグランドスラムを達成するのは誰?

2004年の全米オープンでタイガー・ウッズとプレーする丸山茂樹プロ 写真:Getty Images

 マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロというメジャーの4大会があり、この4つすべてを制覇することを「グランドスラムを達成する」と言います。グランドスラム達成は大変な偉業です。

 近年、グランドスラムをやってのけたのは、2000年のタイガー・ウッズが唯一です。

 そのほかにも、たとえばテキサス州内で開催されるアメリカツアーの大会は4つあるのですが、その4つすべてを制覇することは「テキサススラム」と呼ばれており、オーストラリア出身のアダム・スコットが2013年に達成しました。

丸山茂樹プロが勝手に名付けた「銅像シリーズ」とは

バイロン・ネルソンの銅像 写真:Getty Images

 そういえば、かつてアメリカツアーで戦っていた丸山茂樹プロは、彼が勝手に名付けた「銅像シリーズ」を迎える初夏になると、いつも笑顔を輝かせていました。

 丸山プロが通算2勝目を挙げたバイロン・ネルソン選手権の会場には、バイロン・ネルソンの銅像が建てられています。

 そしてその翌週の大会の会場、コロニアル・カントリークラブには、ゴルフ界のレジェンド、ベン・ホーガンの銅像があり、その後に続くメモリアル・トーナメントの会場、ミュアフィールド・ビレッジには帝王ジャック・ニクラスの銅像があります。

 だから、丸山プロはこの3大会を「銅像シリーズ」と名付け、楽しい雰囲気を自ら演出してモチベーションを上げようと工夫していたのです。

 それにしても、ネルソンやホーガンの銅像は彼らが亡くなったあとに建てられたのに、なぜニクラスの銅像は彼がまだまだとても元気な今、すでに建てられているのでしょうか? 

 それは私にとっては、アメリカのゴルフ界の「不思議シリーズ」に数えられる謎の1つです。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

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