ゴルフの1ラウンドといえば18ホールプレーすることを言い、ほとんどのゴルフ場は18ホールで設計されています。ではなぜ18ホールという数になったかを皆さんはご存知でしょうか。これには諸説あるのですが、そのいくつかをご紹介しましょう。
有力なのはゴルフ発祥の地、スコットランドのセントアンドリュースオールドコースに由来します
さかのぼること約260年前。時は1764年、ゴルフの発祥地と言われるセントアンドリュースオールドコースは12ホールでした。その後、12ホール中10ホールが、2回プレーを行う(インコースとアウトコース)こととなり、1ラウンド22ホールとなりました。
さらに時がたち、コースの一部を市に返還することになって18ホールに縮小されたのが始まりとのこと。そして1872年にイギリス国内で行われたゴルフチャンピオンシップで、このアンドリュースオールドコースが会場のひとつとして使われたことをきっかけに、バラバラのホール数だったその他のコースも18ホールに合わせるようになったというのがもっとも有力な説です。
まどろっこしいですが、要は偶然の産物ってことです。
いかにもスコッチウイスキー発祥の地ならではのユニークな説もあります
昔、スコットランドのゴルフコースは海に近いために風が強く寒い場所にありました。
そこで地元のゴルファーたちはズボンの後ろポケットにスコッチの入ったスキットルボトルを突っ込んで、ティーショットを打つごとにキャップ1杯を飲み干すことで寒さをしのぎながらプレーを楽しんでいたそうです。そしていつも18ホールを終えたところでちょうどスコッチのボトルが空になり、仕方がないのでプレーも終えたというのがいつしか決まりごとになったという説です。
スコットランドのゴルフ倶楽部では、今でもプレーの後にはバーに立ち寄り、スコッチウイスキーとともにその日のプレーを振り返りつつ仲間たちとゴルフ談義に花を咲かせているそうです。