◆<第27回 PGAティーチングプロ選手権大会 島津ゴルフ俱楽部カップ2025 10月21日~22日 島津ゴルフ俱楽部(鹿児島県) /男子6515ヤード/女子5635ヤード/パー71>
ゴルフをうまくなりたいアマチュアゴルファーたちの強い味方であるティーチングプロたちが、自身のゴルフの腕前を競い合う『PGAティーチングプロ選手権大会/女子選手権大会』。今年は、南国・鹿児島の島津ゴルフ俱楽部(群馬県)にて21日からスタートする。開幕を前に男女のディフェンディングチャンピオンらに意気込みを聞いた。
大瀧一紀「もう一回リベンジしたい」

最終ラウンドで5打差をひっくり返し、3回目の挑戦で初の王者に輝いた大瀧一紀プロ。優勝後の周囲の反応を聞くと、「大会が終わって9か月くらいしてからレッスンの予約が増えたけど、それまでは全く」と苦笑い。「ちょっと期待していた」という本人の思惑ほどの反応はなかったようだ。
去年優勝したことで出場権をつかんだ『日本プロゴルフ選手権大会』(岐阜・三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース)では、初めてのプロトーナメント出場ということもあり、高いモチベーションで臨んだものの予選通過ならず。「ショットやパターの精度が全く違う。不甲斐なかった」と、自分のゴルフを見つめなおすキッカケになったと振り返った。
ただ、その中でも、予選2日間のドライビングディスタンスで、数多のトッププロに交じって17位に入ったことで、自分の武器である「ドライバーの飛距離」については確かな手ごたえをつかんだと笑顔を見せた。
「もう一回リベンジしたい」という日本プロゴルフに出場するためには連覇が必要だが、「グリーンが複雑だけど、距離があまりないので、ショットでピンの根元を狙っていく。とにかく最終組に近いところでプレーしたい」と意気込んだ。
入江亜衣は自分のゴルフで連覇を目指す

見覚えのある愛嬌たっぷりの笑顔で練習ラウンドを上がってきた入江亜衣プロ。‟女王”高木亜希子プロの4連覇を阻んだ去年の初優勝を振り返ってもらうと、これまで応援してくれていた人や、勤務先である静ヒルズカントリークラブのメンバーたちに、祝福の声をかけてもらってうれしかったと目を細めた。
新たに連覇がかかる今大会に向けては、「打ちたいところに打てるようになってきたが、まだ不安定なところがある」と慎重な姿勢を見せつつも、「距離が短いので、セカンドショットが勝負になる。みんなに喜んでもらえるよう、連覇を目指したい」と瞳を輝かせた。
大会初の夫婦出場!黒木隆太郎&望プロ

今回で男子が27回目、女子が5回目を迎えるティーチングプロ選手権だが、初めて夫婦での出場となるのが黒木隆太郎&望プロの2人。普段はゴルフメーカーでゴルフクラブのフィッターをしている望プロが、今年1月にティーチングプロのライセンスを取ったことで、夫婦で大会参加するチャンスが生まれたという。
お互いにトーナメントプロを目指していた時期があったそうだが、今年9年連続9回目の出場となる隆太郎プロに対し、「就職して競技ゴルフからは距離を置いていた」という望プロにとって、この大会は久しぶりの真剣勝負の場。「きっと緊張すると思う」と言いつつ、楽しみもあるそう。それは夫のプレーを生で見られること。今大会は、選手以外の観戦が許されていないため、これまでも会場までは来ていたものの応援することは叶わなかったのだ。
そんな妻の言葉を聞き、「これはプレッシャーですね」と応えたものの、「でもこれはやるしかないですよね」と意気込んだ隆太郎プロ。この夫婦から目が離せない大会になりそうだ。




