岩井明愛が2週連続Vでツアー3勝目を挙げた『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン』終了後、2回目のリランキングが行われた。シード以外の選手にとって、シーズン終盤戦の出場順位が決まる今回のリランキングでの泣き笑いをまとめた。
リランキング25位までが終盤戦の出場が可能に
シーズン中にシードを持たない選手たちの出場優先順位を見直すリランキング制度。
2回目となる今回は、今週行われる『日本女子オープン』、米LPGAツアーの『TOTOジャパンクラシック』(11月)、シーズン最終戦の『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(11月)を除いた、今シーズン残り6試合の出場優先順位が見直された。
6試合すべてに出場が可能とみられる上位25位までを見ると、1位の桑木志帆、2位の竹田麗央、3位の仁井優花、4位のリ・ハナまでは、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの前までと変わらず。悲願のツアー初優勝を狙いながら11位タイに終わった安田祐香が、1つ順位を上げ5位としている。
今後は来季のシード権争いが本格化
この大会で19位タイに入り21ポイントを追加したことで、大会前の23位から20位にランクアップしたのが工藤遥加。
2022年のQT(クォリファイングトーナメント)ランキングでは165位だったため、今シーズンのスタート時点ではステップ・アップ・ツアーが主戦場だったが、出場できた限られた数のレギュラーツアーの試合でコツコツと結果を積み重ね、6月の第1回リランキングで42位にジャンプアップ。今回20位に入ったことで、終盤戦の出場権は確保できた。これからの目標は、現在67位のメルセデスランキングのランクアップだ。
ボーダーとなる25位前後では、黄金世代の1人でツアー1勝の新垣比菜が23位。ツアー4勝の実力者でQTランキング1位だった若林舞衣子が24位で踏みとどまった。
一方、男子プロの河本力の姉で、ツアー1勝の河本結は36位。2022年シーズンのメルセデスランキング52位で前半戦の出場権は持っていたが、第1回リランキングで70位と低迷。第2回リランキングでの巻き返しを図ったが、一歩届かなかった。
QTランキング13位でデビューし、第1回リランキングで16位と健闘していたルーキーの鶴瀬華月も、日本女子プロ選手権以降の3週連続予選落ちがたたり30位にランクダウン。終盤戦の出場は厳しい状況となった。
これから最終戦のリコーカップに向けて佳境を迎えるJLPGAツアー。優勝争いはもちろんだが、今後はメルセデスランキング50位までに与えられる、2024年シーズンのシード権争いが本格化する。女子プロたちによる、JLPGAツアー第37戦『大王製紙エリエールレディスオープン』(11月16日~19日)までのサバイバル競争にも注目だ。